前日の土砂降りから一転、絶好の野球日和となった今季開幕戦。
昨季大敗を喫した、野球しませんか？との再戦ということで、メンバーもかなり気合が入っていた。監督の佐伯もかなり気合は入っていた。気合は入っていたがユニフォームのシャツを忘れたのは御愛嬌。

　ジェイピーズの開幕投手は工藤。開幕マスクはもちろん長尾･･･ではなく、仕事で遅れた長尾に代わって急遽マスクを被ったのは、この日が初参加となる永石。
昨年は打者を出すと途端に崩れていた工藤だったが、初回いきなり先頭打者にヒットを許すも後続をきっちりと抑えるピッチング。
打線はケンゾーのタイムリーで幸先良く先制。近藤も果敢にセーフティーにトライするなど、ベンチのテンションは早くもマックス。工藤は２回に１点を失うも、変化球が面白いように決まり昨年までとは一味違う姿を披露した。

３回表の攻撃。７番堤元、９番佐伯のタイムリーヒットで３−１とリードする。

ところが３回裏、突如工藤が崩れる。 三連続フォアボールでノーアウト満塁にすると、二者連続のデッドボールであっという間に同点にされてしまう。佐伯は近藤とアイコンタクトを取り、交代のコールを告げる。

ここから近藤圧巻のピッチング。
　ノーアウト満塁から連続三振を奪うと。最後はフルカウントからアウトローにストレートが決まり三者連続三振！しっかりと先輩の尻拭い火消し役を務めた。

　ジェイピーズは４回に相手のエラーで２点を挙げ５−３と勝ち越し。近藤も３イニングを投げ、５者連続を含む８奪三振で相手打線を完全に封じ無失点に抑え、６回からのマウンドを増田に託した。

　増田はオフに専属トレーナー馬場を付けフォーム改造に取り組んでいた。昨年は、野球しませんか？相手に３点リードの最終回に登板し１１点を失った苦い記憶がある。

だが、今年の増田は違った。
　６，７，８の３イニングをノーヒットに抑え、しかも昨年２６イニングで５８あったフォアボールが０…
トレーナー馬場の有能さを思い知らせるピッチングを披露する。

　９回表１死後、堤元がヒットで出塁すると、２死３塁で打席には今日ユニフォームを忘れた佐伯。カウント２−２と追い込まれてから外角のストレートをライト前にタイムリーヒット！これで６−３。
今季初勝利はもうすぐ目の前だ！

しかし９回裏。増田は先頭打者にヒットを許すと、１死後、ツーベースヒットを許してしまう。この後内野ゴロの間に１点を与え、点差は２点、なおも二死三塁。

あと一人･･･
ところが続く３番打者にも左中間を破られ、点差を一点差につめられるタイムリースリーベースを打たれてしまう。三塁ランナーが還れば同点…この緊迫した状況で、キャッチャー長尾が声を掛ける。

ピッチャーに…ではなくショート佐伯に（笑）

そう、何を隠そう、このとき誰よりも緊張していたのがショートを守る佐伯だった。この日、サードとセカンドにはやたらゴロが行くのに、まだショートには一個もゴロが来ていない･･･このタイミングで来たらやっちゃうかもな･･･やっちゃったら３塁ランナー還って同点で、煮え切らないな･･･そう考えていたのだ！

するとどうだろう。本当にショートにゴロが！佐伯はこれを軽快に裁きゲームセット！

メンバー全員がこんな緊迫したゲームになるとは思ってもいなかっただろう。今季は野球がさらに楽しくなる。そんな予感のする開幕勝利だった。

高尾の球場までの行きかえり、長時間車運転してくれたマイさんとゲンさん、ありがとうございました！！